ROE、ROA、自己資本比率とも、向上していくことが、投資対象として
望ましいが、これらの指標は、お互いに影響しあっているので、
収益性指標と安全性指標とのバランスが重要となる。
ROE、ROA、自己資本比率は、大きければよいか?
ROE、ROAとも当期純利益(R)は、分子になるので、
当期純利益を高めれば、ROE、ROAとも向上する。
利益を高めることが、企業の最重要課題である。
資産(A)は、分母になるので、資産を小さくすれば
ROAと自己資本比率が向上する。
不要な資産、収益に寄与しない遊休資産は売却して
できるだけ小さい資産で利益を上げることが重要である。
自己資本(E)は、EはROEでは分母、自己資本比率では分子になる。
自己資本を小さくするとROEは向上するが、自己資本比率は低下する。
自己資本は、小さいと困るが、大きすぎてもよいわけではない。
自己資本比率が大きすぎると、審査マンとしては安心して取引できるが、
投資家としては、資本を有効に活用しておらず、
消極的で未来への投資を怠っている企業にみえる。
収益性指標と安全性指標のバランス
ROAも大きすぎてもよいわけではない。
小さな資本でも参入できる事業を営んでいる、つまりは、
参入障壁が低い事業とみなすこともできる。
ライバル企業に一気に駆逐される可能性があると見ることもできる。
結論としては、収益性と安全性のバランスが取れていることが大切である。
3つの指標がすべて高水準にあれば、少ない資産で大きな利益をあげる
抜群の収益力を誇る優良会社である。
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