楽天証券

証券口座

証券口座の選択

米国株投資をスタートするにあたって、証券口座を開設することになり、
いろいろと調べた結果、楽天証券にすることにした。理由は下記のとおり。

①初心者の私としては、投資信託から入ろうと思うが、投資信託の商品が多数ある

②投資信託の積立を、楽天カードから支払うことができ、ポイントも毎月最大5万円の購入で500ポイントがたまる(500円相当で使えるので1%還元)

③株式の売買手数料が安い(米国株は約定代金の0.495%)。日本株も業界最安値水準。

④楽天銀行の口座と楽天証券の口座を紐づけすると、楽天銀行の預金金利が0.1%になる。

当分の間は、投資金額は少額になるので、手数料が安いことは絶対条件である。
SBI証券なども手数料は安いが、②と④のメリットを重視して、楽天証券に決定。

グローバル・ソブリン・オープンの想い出

投資信託というと、グローバル・ソブリン・オープンを思い出す。

大学卒業後20年間銀行に勤務していたが、
バブル崩壊後は、収益があがらなくなっていた銀行は、
手数料を獲得する手段として、投資信託の販売をスタートした。

その時、各銀行とも熱心にセールスしたのが、
投資信託のグローバル・ソブリン・オープンである。

この投資信託は格付A、AA、AAAといった
高格付の外貨建て債券(国債など)に投資するもので、
毎月お小遣いのように分配金が出るという、毎月分配型の商品である。
低金利が続くなか、毎月入金があること、また、銀行員が熱心にセールスしたことで、
爆発的にヒットして、一時は6兆円近くまで資金を集めた投資信託である。

しかし、この商品は分配金を投資信託の純資産から支払うことができるファンドであり、
分配金を出すことによる原資の目減り、さらに、為替相場の動きがそのまま基準価格に反映される。
円高になると大きく元本割れすることもある。

銀行の商品は元本割れはしないと思っていた顧客は、
多額の含み損を抱えて、銀行に騙されたと思ったはずである。

行員は商品の特性を丁寧に説明するように指導されていたが、
元本保証の預金しかセールスしたことのない者ばかりで、まともな説明はできなかった。
のちに損失を出した顧客が多数いた。

当時、管理職として銀行勤務をしていた私は、このことが後に転職する一因になった。

手数料の安い商品を買う

とにかく手数料の安い商品を買うのが一番だ。
先ほどのグローバル・ソブリン・オープンは、
銀行が手数料獲得の手段として強力にセールスしたこともあり、手数料が高かった。

同ファンドの現在の目論見書をみると、一時は6兆円近く資金を集めたのに、
現在の純資産額はわずか3,550億円程度まで減少(それでも3,000億円以上ある!)。

購入時手数料は上限1.65%、
信託報酬(投資信託を保有している間かかる手数料)は年率1.375%、
信託財産留保額(解約する時の費用)は基準価格に0.5%を掛けた額となっている。
これでも、発売当初より手数料は下がっているが、それでも手数料は高い。

また、販売当初は1万円あたり60円の分配金となっていたが、現在は5円まで下がっている。
1万円あたり5円×12ヶ月=60円(年利0.6%)の分配金となるが、
信託報酬だけで1.375%払っているのだから、
いかに手数料の負担が大きいかを認識しなければならない。

とにかく、手数料がいくらかかるのか、最初に確認しよう。
昨今は、確定拠出年金を導入している企業も多いが、
この際にも、商品を選択する時は、まず、手数料(信託報酬)をチェックしよう。
どんな商品を選択するかで、あなたの年金の額が大きく違ってしまうのだ。

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