「ウェルスナビ」と現代ポートフォリオ理論

審査マンの株式投資

「ウェルスナビ」のようなロボアドバイザーを用いると、
長期国際分散投資を、手間をかけずにできる。
なにも考えずに、手軽に資産運用ができる。
しかし、1%の手数料が取られる。
投資初心者は、どう考えたらよいだろう?

「ウェルスナビ」の特徴

ウェルスナビは、年齢や年収などにより、リスク許容度を自動的に計り、
一人ひとりに合った「最適ポートフォリオ」を提供してくれる。

投資先は、VTIやAGGなどの優良ファンドで、長期国際分散投資を
何も考えることなく自動的にできる。

アセットアロケーションは、リスク許容度に合わせて設定され、
リバランスも自動的にやってくれる。

現代ポートフォリオ理論

ウェルスナビは、現代ポートフォリオ理論という、1990年にノーベル経済学賞を
受賞した理論を用いているとのこと。
「リスクが同じなら期待リターンが最も高いものが良い」など、リスクとリターンを
最適化できる理論で、ウェルスナビでは、投資先が例えば次のようになる。

リスク許容度5リスク許容度3
米国株VTI  35%  30%
先進国株VEA  33%  21%
新興国株VWO  15%   6%
米国債券AGG   5%  30%
GLD   7%   8%
米国不動産IYR   5%   5%

リスク許容度は1~5まで5段階あり、5がハイリスクハイリターンを目指すもの。
本当に株式投資に時間をかけることができないとか、
リバランスなども面倒くさいとか、
そういう人以外は、1%の手数料を払わなくても、上記の比率を参考に
自分でアセットアロケーションを考えることで十分ではないかと思う。

債券や金への分散投資

現在、米国株は好調が続いており、S&P500もナスダックも右肩上がりが続いている。
いつまでもこの状態が続くはずもなく、米国株のみの投資はリスクが大きすぎる。

特に、高齢者の株式投資は、リスク許容度が小さく、
株価の暴落時に、何年も低迷が続くと、取り返しがきかない。
コロナショック時には、株価が、S&P500は34%暴落して戻るまで4ヶ月、
米国債券(BND)は、9%暴落し戻るまでに1ヶ月、金は13%暴落し戻るまで3週間と、
債権は金は、暴落時でも下落幅が小さく、立ち直りも早い。

そろそろ暴落に備えて、債券や金への分散投資を考える時期と思う。

ai

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