確定拠出年金

高齢者の株式投資

私のようなサラリーマンで60代は、次のような年金に加入しているケースが多い。
1階部分:国民年金
2階部分:厚生年金
3階部分:企業が運営する企業年金(確定給付年金

企業年金部分については、会社によって様々だと思うが、
確定給付年金ではなく、確定拠出年金を導入している企業も多い。

若者は確定拠出年金のみ加入、
高齢者は確定給付年金がメインという企業も多いと思う。

3階部分の企業年金については、若者は確定拠出年金になり、
「年金の運用は個人で勝手にやってください」
「運用成績によってもらえる年金の額が変わります」という時代に生きている。

高齢者は確定給付年金で「企業がまとめて年金を運用している」ので、
自分で運用することはない。

スイッチング

上で述べたように、すでに、若者は、企業年金の運用は自己責任の時代に入っているが、
高齢者は会社まかせとなっている。

しかし、私の勤務する会社では、高齢者もわずかな金額であるが
確定拠出年金に入ることができる。
私も、わずかな掛金を確定拠出年金に入れている。

掛金が少ないこともあり、ほとんど何も考えずに、
運用商品は「定期預金」を選択していた。

確定拠出年金のホームページを見ると、社員全員の運用成績をみられるようになっており、
運用利回りが0%以上1%未満の社員が一番多く、
私と同じように「定期預金」で運用したままの社員が多いことが分かった。

近年、投資について勉強を始めたこともあり、
よく調べてみると、運用商品は、
定期預金、生命保険、国内債券、国内株式、海外債券、海外株式から選択できる。

さらに、これまでの掛金を、別の運用商品に変えられることが分かった。
金額はわずかであるから、損をしてもよいと思い、
約1年前に、掛金残高の全額を海外株式に振り替えた(スイッチング)。

選択した海外株式は、「MSCI KOKUSAI インデックス」に連動する収益を
目指す、インデックスファンド。
先進国22か国の株価指数で構成され、国際分散投資に用いられる
インデックスファンドである。
信託報酬は約0.14%と安い。

運用成績


スイッチングをして、運用を海外株式に振り替えて、約1年が経過したが、
運用利回りは30%を超えて40%近くなった。

約7年前から掛金を収めているが、6年間は定期預金のみの運用であった。
全期間の運用成績でみても、年利7%以上8%近い運用利回りである。

定期預金を選択していた時は、まったく元金が増えていなかったが、
年利30%超えは、詐欺商品のセールストークに近いレベルである。

わずか1年でこれだけの利回りがあるということは、
同じくらい損失を出すこともあるということである。

現代の若者の、何と危うい、自己責任が求められる時代であろうか。
投資の優劣によって、老後の年金額は大きな格差が生まれるに違いない。

しかも、ほとんどの若者は投資の勉強などしていないはず。
義務教育で投資の勉強をするべきだ。

そう思った時、自分の息子は、年金の運用はどうしているのか?
と思った。

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