オールシーズンズポートフォリオ

高齢者の株式投資

レイ・ダリオ

個人投資家は、投資するうえで一番の心配は株価が暴落することだ。
しかし、好景気、不況、インフレ、デフレ、
どんな時でも安定したリターンを生み、
特に暴落時に強いポートフォリオと言われているのが、
アメリカのヘッジファンドマネージャーである
レイ・ダリオが提唱した「オールシーズンズポートファリオ」である。

次のような資産に、次のような割合で分散投資すると、暴落時にも大きな下落はしないというものである。

①米国株式(S&P500) :30%
②長期米国債(20年~25年):40%
③中期米国債(7年~10年) :15%
④金            :7.5%
⑤商品(コモディティ)   :7.5%

テーパリング局面での債券投資

このポートフォリオの特徴は、債券に対する投資が55%を占めるということ。
債券投資によりリスクを抑制し、安定したリターンを得るもので、
高齢者の投資としては合理性があると思う。

しかし、米国では、年内にもテーパリングが行われると言われており、
10年債の利回りが0.4%から1.8%程度まで上昇に転じているところである。
テーパリングとは、量的緩和策による資産買入れ額を徐々に減らしていくこと。

テーパリングが決定するまで金利の上昇が続き、実行されると金利低下がありうる。
金利上昇局面で債券価格が下落し、金利低下局面で債券価格が上昇する。
債券への投資もタイミングが難しい。

やはり、預金の割合に重きをおいて、
徐々に米国株式や全世界株式の投資信託を買っていくのが、
高齢者の株式投資の王道ではないか。
当面はこの方針で行こう。

refocus_ok

コメント