SBI証券が、米国バンガード社のETFを組み入れたファンドを、
「SBI V シリーズ」としてシリーズ化するとの発表があった。
世界最大級の投信運用会社のバンガード社は、低コストインデックスファンドで、
日本国内でも人気が高い。
このたび、SBI証券が、低コストのファンドを取り扱うことになり、
シリーズ化するとのことで、投資家の間で、話題になっている。
今回発表されたのは、
SBI・V・S&P500(名称変更)
SBI・V・全米株式
SBI・V・米国高配当株式
低コストのインデックスファンド
「SBI V シリーズ」は、その業界最安値水準の信託報酬で話題となっている。
これまで、楽天証券などで、同様のコンセプトの投資信託が販売されているので、
比較してみたい。
投資信託は、信託報酬にプラスして実質コストが掛かってくる。(保管費用、監査費用等)
買付手数料は、通常のファンドは0.45%掛かるが、これらのファンドは無料となっている。
配当金は、基本的に自動で再投資される。
投資信託 | 銘柄数 | 信託報酬 | 備考 | |
米国株(S&P500) | e MAXIS Slim 米国株式 | 500 | 0.0968% | |
米国株(S&P500) | SBI・V・ S&P500 | 500 | 0.0938% | 名称を改訂 |
全米株式 | 楽天・全米株式(楽天VTI) | 3600 | 0.162% | |
全米株式 | SBI・V・ 全米株式 | 3600 | 0.0938% | 新ファンド |
全世界株式 | e MAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) | 8000 | 0.1144% | |
全世界株式 | 楽天・全世界株式(楽天VT) | 8000 | 0.212% | |
全世界株式 | SBI・全世界株式 | 8000 | 0.1102% | |
米国高配当株式 | SBI・V・ 米国高配当株式 | 417 | 0.1238% | 新ファンド |
米国高配当株式 | 楽天・VYM | 417 | 0.192% |
ETFは、信託報酬が投資信託より割安であるが、為替コストが掛かる。
配当金が支払われるため、配当金に対する課税が発生する。
ETF | 銘柄数 | 信託報酬 | 為替コスト | |
米国株(S&P500) | VOO | 500 | 0.03% | 4~25銭/ドル |
米国株(S&P500) | IVV | 500 | 0.03% | 4~25銭/ドル |
米国株(S&P500) | SPY | 500 | 0.07% | 4~25銭/ドル |
全米株式 | VTI | 3600 | 0.07% | 4~25銭/ドル |
全世界株式 | VT | 8000 | 0.08% | 4~25銭/ドル |
米国高配当株式 | VYM | 8000 | 0.06% | 4~25銭/ドル |
投資信託、ETFを比較
SBI証券で、業界最安水準の投資信託が、取り扱われることになり、
投資家としては、ありがたい話である。
投資信託とETFを比較すると、どちらに投資すべきか?
コスト面では、信託報酬はETFが低いが、ドル両替のコストが掛かる。
また、ETFは、配当が出るため、配当の受け取りを望んでいない場合は、
課税のコストが掛かる。
ただし、投資信託は、買付が翌日になり、リアルタイムで買付できないが、
ETFは、個別株と同様、指値で注文できる。
投資信託は、信託報酬はETFより高いが、低額からの積立投資がしやすいこと。
楽天証券やSBI証券で、クレジットカードによる積立投資ができ、
月額5万円までポイントが付与されること。
配当金は支払われないが、自動で再投資され、国内課税分が掛からないこと。
上記より、初心者は投資信託のほうが、スタートしやすいと思う。
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